昨晩は奥さんが私に代わって看病してくれた。くろはお風呂から動かない。
それから私は2時過ぎに眠りについて朝6時半頃、くろのか弱い鳴き声が2回聞こえて起きた。慌てて声のする方向に向かうと、尚もお風呂場にいた。
奥さんに聞くと、『あれからトイレも水も飲まなくなった』とのこと。いよいよかと私は思った。
体温を確認したところ、こちらは予想に反して高かった。
トイレをさせるべく、いつものトイレ前まで運んであげてもせずにお風呂場に戻るとのことで暗く冷たいところを望んでいるようなので、特製BOX内に冷やす努力をしてみた。
この冷却剤は冷たすぎるのでタオルを何重にも巻いて様子を見てみた。
これでも冷えすぎるので更に布の厚みを増すためにベッドの下に潜り込ませた。
あまり冷えなくなった程度になったのでこれで様子を見るべく、くろを乗せた。
何分か経ってから、冷えを確認するためにくろの体の下に指を滑り込ませて確認すると大丈夫そうだった。すると、くろの手が動いて私の手のひらの上に置いてきた。手がひんやりしていることに気がついた。
私はその冷たさに『えっ??』と驚き、手足を握って確認すると、すべて冷たくなっていた。
念のため、姉妹のももの手足を握ってぬくもりを確認したところ手足はそれほど体温は高くないもののややぬくもりを感じる程度であったので、明らかにくろの手足は冷え切っていた。旅立つときはこうなるのかも知れないと思った。
それから、丁度手を入れたところが心臓に近かったようでその鼓動を確認出来た。心臓の鼓動は依然力強く、体が弱ってきてもその鼓動は死ぬまでは変わらないのかも知れないと思った。
しばらくすると、動きたそうな素振りを見せた。水を飲みたいのか、トイレがしたいのかわからないので意思を判断出来るまで様子を見ることに。
BOXから這い出してきて、水には興味を示さずすぐ寝転がった。10分ほどして、立ち上がろうとしたものの失敗し逆方向に転がってしまった。もう体力がなくなってきていることがわかる。
昨日というか、今日の午前1時5分頃にトイレをしたのが最後なのでそろそろしたくなってもおかしくない。トイレがしたいのか、またお風呂場に行きたいのか意思表示を確認することにした。
少し動いては横になって休憩しての繰り返し。しばらくの休憩の後、移動を開始した。
ブログを書くために撮影した動画を確認したときに初めて気がついたのだが、倒れてしまう体を進行方向左側の壁を使ってなんとか支えていることがわかる。やはり猫は知的生命体である。
この位置で一旦力尽きてしまったようで休憩をしている。この位置だと、トイレに行きたいのか、風呂場に行きたいのか判らないのでもうしばらく様子を見守ることにした。
しばらくするとくろはお風呂場に向かった。
水がほしくなるかも知れないので、水の用意と、体を冷やしたいかも知れないので先ほどBOXに仕込んだものを側に準備してあげる。私が再び戻ってくると気がついたようで、口を開けずに『う~ん』と鳴く。
しばらくして、背中に用意した冷却剤とくろとの間に手を入れて確認すると冷えすぎていることが判ったのでもう1枚タオルを折って挟んであげて様子を見ている。
奥さんは交代するまでの間、ずっとお風呂場で付きっきりで様子を見てくれた。椅子などなくしんどかっただろうにと思う。私は長い時間側に居られるように、特製簡易ベッドを移転させた。
これを書き終えてからそこで見守ってあげるつもりだ。