異変8日目日中、急変

しばらくお風呂場で寝ていたくろは、何度か鳴いて何かコミュニケーションを図ってきている。なかなか動画に撮るのが難しいのでようやく撮れた一瞬を載せてみた。

15分ほど経過を見守っていたのだが、体を起こして外に行きたい素振りを見せたので、『これはもしかするとしっこしたいのかも知れない』と予想して、トイレまで抱きかかえて連れて行った。その時、くろの体がかなり冷えていることがわかったので後で計測することにする。朝測ってからあまり時間が経過していないので変わりないと思っていた。

もししっこしたいのであれば、前に進もうとするだろうと思い前足を左の入り口にかけてあげると予想外に自ら前に進みしっこをするではないか!満身創痍、もはや歩くことすら出来なくなった段階で尚もトイレでしようとするその根性に驚きを隠せない、生ある限り決して諦めない気迫が私たちに伝わってきた。他方で、私とくろがコミュニケーションを確立できたことに安心する。くろが望むことをしてあげたいからだ。

歯周病もその要因として考えられるが、免疫力の低下により口内環境が著しく悪化していたので奥さんが手入れをしてくれた。どうやら、口の中はもうただれて血が出るようで触ると痛がるので、少しだけお手入れをした。。

更に体温計を用意して、お尻に差し込むと今回は嫌がらないので、『それだけ悪化してるのかも知れない』と脳裏をよぎったところで見るとなんと、35度を下回っている。私は『ええっ!』と絶叫し、それに気がついた奥さんが入れるところ間違えたんじゃないのかというので再度試してみることに。ちゃんとお尻の穴を確認して前回よりも少し奥まで体温計を押し込んだ。

やはり35度を切っている。『こんなに短時間で急変するのか』と驚きと同時に、ここまで押し殺して来た感情がどっと溢れ、私と奥さんは号泣してしまった。やはり悲しみに耐えれそうにない・・。思い出してこの記事を書いている最中も涙と鼻水が出てしまう。

おしっこで体力を消耗して動けないので、特製BOXからベッドを引き出してくろを移してからブラシで奥さんが毛繕いをしてあげた。気持ちよさそうな顔をしているのでこちらまで幸せな気分になる。

その後、いつも日なたぼっこしているリビングの窓の前の大好きな場所に配置し様子を眺めていた。

20分ほど経過したときだっただろうか、ベッドから這い出して移動したいようで動き出すのだがもはや立つことすらままならない。お風呂場に行きたがっていたのを思い出し、そこまでベッドごと運んであげた。

お風呂場は、私が横になれるように用意したヨガマット等がそのまま置いてあったので、そこから私と奥さんはくろの様子を見守っていた。すると、トムくまが心配して見に来ていた。この子たちも本当に可愛くて仕方がない。

しばらくすると、くろはベッドからか細い声で鳴いて這い出してきた。何かを訴えているのでまず水を試してみた。

ぐらぐらして倒れる体を私が支えてあげると、1回だけ水を舐めて飲んでくれた。これだけの動作ですら疲れ切ってしまう様子でそのまま倒れて横になって休憩していた。

数分後、くろは再度体を起こして移動しようとする。お風呂場が目的ではないことがわかった。冷え切った体を優しく抱きかかえて、元気な折のお気に入りポイントであるリビング・キャットタワー中段に寝かしつけてあげた。

5匹飼っていてわかったのが、猫も枕は大好きだという事実だ。それに従って、キャットタワーの段差に対して頭が上になるように枕を用意してあげた。

30分ほどすると、その位置もお気に召さないようでまた動き出したので、くろをベッドに移してあげて、これもお気に入りの窓際に配置した。

ここもお気に召さないようで、5分も持たず移動しようと体を動かし始めたので、すぐ隣の冷たい床の上に体を移して、枕も用意してあげた。

『一体どこがお望みか』と思いながら見守っていると、またしても移動しようと動き出したのでそっと優しく抱きかかえて、今度は奥さんの部屋まで運んであげた。

ようやく気に入ったのかしばらく寝ていたのだが、『動き始めたかな?』と見守っているとひっくり返って寝返りを打った。冷たい床がお望みのようである。

時折、くろは頭を起こして私か奥さんが近くに居るのか確認するために、甘えたような優しい声で一鳴きしてその存在を確認する。私は、その都度『ここにいるよ』と応えるとくろは安心して寝に入る。

やはり寂しいみたいだ。私は、『その時まで、ずっと一緒に居てあげなければ』という使命感を感じる。

15分ほどこのようなやりとりが何度か続いて、結局ここもお気に召さないようで移動しようと体を動かし始めたので私は慌てて抱きかかえた。

『トイレの可能性もあるなと』思い、トイレの近くまで移してあげた。

15分ほどして、今度はお風呂の方向に体を動かし始めたので、『やはりトイレではないか』と判断しお風呂場まで移動した。今日は忙しい一日であるが、くろのお望みのままに。

ここも移動したい素振りは何度か見せたのだが、疲れ切ったのかこの姿勢のまま動かなくなった。私は廊下側にヨガマットと抱き枕を用意して長期戦に備えて横になりながら、くろの様子を眺めていた。

40分ほど同じ体制で、うち39分は『あっちの世界』を見ていたようで私の存在に気がつかない。ごく稀にこちらの世界に戻ってきて私と目が合う瞬間が数回あった。不思議な光景なのだが、『私も死ぬときにその光景を見ることが出来るのかも知れない』と思った。

流石に疲れたようで体制が崩れてきたので、『辛そうだ』と思いベッドを用意して、特製BOXまで移して様子を見ることにした。

『屋根を下ろして暗くしてあげれば落ち着くかな』と思い試したのだが、ここも長続きせず結局這い出してきて移動したがっていた。

再度お風呂場まで戻してあげると奥の方に進むので、『お風呂場で電気をつけない暗い状態が望みか』と思い奥さんにヘルプを出して代わりに見守ってもらった。私は、忘れない内にと思いその間にこの記事を書いている。

奥さんはくろのために送って行けそうなライトを用意して、お風呂場の電気を消し扉もある程度閉めてこれを書き終えるまでの1時間半ほどを添い寝しながら見守ってくれていた。

くろはこの環境が気に入ってくれたようでやっと落ち着いて寝てくれている。私も間もなくこれを書き終えるので交代しようと覗くと、トムが心配して中に入ってきていた。

これから私が代わって添い寝する。現在16:30。

人間はまだご飯を食べていないが、外にも出れないので出前など奥さんに頼む。

 

次の更新はくろの旅立ちになりそうだ。ものすごく長い一日である。

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