異変9日目朝

あれからもくろは、時々頭を起こしてこちらを見て、時々1回鳴いている。その度に、私たちは応えてあげるのだがその間隔も時間経過とともに頻度が減ってきている。

他の猫ももう疲れて寝てしまっているか、今にも寝そうな様子だ。(3:05頃記入

私は延々と、くろの様子を眺めているだけで他ごとはこの記事を少し書いている位だ。旅立とうとする猫を眺めていて1つ気がついたことがある。これについてはまた後日、落ち着いたときに詳しく書こうと思う。

 

 

3時11分、くろが起きてこちらを見て2回鳴いた。応えてあげるとすぐに寝るというよりは、あちらの世界を見ているか意識が飛んで行ってるようである。

数分後また起きて、今度は鳴かなかったが寝返りを打ちたいのだと判断して二人で寝返りを打たせてあげた。

そこから奥さんに任せて当方少しうたた寝をする。うとうとしながら聞いていたので正確ではないが途中2回ほど、くろが起きたと思う。

4:11 くろが起きて声を発して呼んでいたので私は目覚めた。その直前にも呼んでいたのをうたた寝の中で聞いていたのだが、間隔が短いので寝返りを打ちたいのだと判断し二人で寝返りを打たせてあげる。

 

4:58 顔が動いてこちらを見ていた。手を振って、『いるよ』と応えてあげる。

5:00 再び頭が上がってこちらを見てきた、奥さんが応えてくれる。

他の猫たちは静かに寝ている。

猫の死に(そして人間の死に)遭遇するのは生まれて初めてなので、『猫が死ぬとき同じ感じで旅立つのかな』と疑問がよぎる。昼間に体温を測ったときに大泣きして以来、私のメンタルは落ち着いている。一旦そこで家族である愛猫の、出来れば避けて通りたい『死』を引き受けたからかも知れない。まだわからないが。依然として私は、これを書くかくろを眺めるかだけで時間を過ごしている。タイトルはまだ記入していない(5:16)。

5:21 隣にトムが寝ているので、くろと呼吸の比較をしたところ明らかにくろのほうが呼吸が速くなっている。

くろの動画撮影を終えて、トムを呼んだ(いつもはトン君という)ら、くろが呼ばれたと思ったようで低い声で反応を返した。話は聞いているようである。

5:31 まめが散歩から帰ってきてベッドの上に飛び乗るときにいつものように『にゃーん』と踏ん張った声を出して来た。くろが呼ばれたと思ったようで、低い声で返事をしてきた。時折、腕の位置を変えている。

まめはキャットタワー最上段からこちらの様子を窺っている。

5:48 くまがご飯をおねだりにやってきた。

奥さんをガン見して無言で『餌よこせ』とアピール。寝ているか無視し続けると、かわいい声でおねだりを始めるので毎朝起こされているようだ。かわいいから仕方ない。

今日は懐石のサバをあげているが、あまりおなかが減っていない場合匂いを嗅いで穴を掘る仕草をして帰って行くのだが腹が減りすぎてるようで、今回はおとなしく食べている。

6:02 トムくろの尻尾でじゃれ始めたので注意した。奥さん曰く、『最期にトム君と遊んであげたんだよね』と。くろの近くで話しかけると(声が聞こえると)すぐ反応して鳴くので、あれからずっと意識がここにあるのかも知れない。

最後の最後まで力を振り絞って自分自身でトイレをしようとする強靱な精神、そして低体温症に陥ってからもう18時間経過していると思われるにも関わらず返事を返すという、くろの命のエネルギーの強さに感嘆している。晩年徐々に進行する腎機能の低下が、ついに腎不全に達したとき、てんかんを発症したものと思われる(猫はこのてんかんの発症は原因不明とされている)。腎不全によって旅立つしかなくなったのだが、腎臓ケアの知識を学んだ今の私がもし過去に戻れるとするならば、くろの腎機能はまだそこそこ健全に機能していて更に5年は長生きできたのだろうと後悔している。これも2日前から私がくろに謝罪した1つである、無知故に申し訳ないことをした。人間、生きている以上常に勉強すべきである、その得た知識はいつか役に立つことがきっとある。

 

今は知識がある故に、残された猫にそれを実践し、そして猫を飼っている人にレクチャーして少しでも多くの猫が腎不全から解放されることに尽力したいと思っている。もちろん、将来OPENさせようと思っている保護猫カフェでも知識をレクチャーしていくつもりだ。尚、これは腎機能が低下するまでに実践しなければならない、腎機能は人間でさえ低下したものを復活させることは出来ないからだ。また後日これについても記事を用意するつもりである。

現在時刻6:26である。

6:40 私たちの気持ちを代弁するように、雨が強く降ってきた。ガラス戸に強く打ち付ける音が聞こえる。くろの呼吸は先ほどよりも少し速くなった感じがする。声を掛けても反応がない・・・。そろそろ寝返りをうちたいと思っている時間だと予想するので、奥さんがベランダから戻り次第、寝返りを打たせてあげる。

6:47 奥さんが戻ってきてベッドに載ったときの振動に、くろが気がついて返事を返した。意識はまだここにある。早速、寝返りを打たせてあげた。

もはや腕が硬直してしまっていて動かないので、奥さんは優しく伸ばしてマッサージしてあげている。

くろはその強靱な精神力で諦めず頑張っている。私もある程度諦めない精神を持っているがくろほどの気概はないと痛感させられたので、見習わなければと思った。

奥さんはここで一旦寝る、私が引き続きくろを見守る。

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